四日市競輪ナイターGⅢ「開設74周年記念 泗水杯争奪戦」が10月31日、開幕する。今年、S班1年生として戦ってきた岩本俊介(41=千葉)が、この一年とこれからを語った。
と、そんな岩本が着ているTシャツに注目が集まる。「すごいでしょ、この絵」。なんとも味わいにあふれた作品だが「ヤンキーの犬だそうです」とぶっ飛んだ発想の一品。さてはピカソかバンクシーか、サルバトール・ダリなのか…。
「野口裕史さんの娘さんが描いた絵なんですが、いいですよね~」
突如現れた新鋭画伯の絵を胸に、これまでのS班生活とこれからを口にする。「いろんな経験をさせてもらってますね。9位で滑り込んだからなのか、お客さんや周りの人たちが、よくなれたな、と褒めてくれて。応援の方が多いんです」。濃い一年を送っている最中で、また先がある。
昨年の競輪祭の1走目を思い起こす。脇本雄太を相手に、勝負駆けの中、果敢に攻めた。「開き直って走れたのが良かったですね。また最終的にああいう気持ちで行ければ」。最後の戦いとなる11月小倉競輪祭に向け、今回でリズムをつくる。
初日特選12Rは深谷知広の番手回り。何度も好連係を見せてきたコンビで、四日市の夜を席巻する。