佐世保競輪GⅢ「開設73周年記念 九十九島賞争奪戦」最終日(17日)9RでA級3班選手による単発レース、レインボーカップチャレンジファイナル(1着賞金36万7000円)が行われ、斉藤楽(21=宮城)が制した。斉藤は2着・小柳智徳、3着・熊崎麻人とともに18日付けでA級2班へ特別昇班する。
今年7月に本格デビューした123期生による戦い。勝利の女神は斉藤に微笑んだ。師匠・荻原尚人の「単騎で動くのはよろしくない」のアドバイスを肝に命じ、8番手で我慢。目の前にいた梶原海斗のまくりに乗って栄光のゴールを駆け抜けた。「何もしていないがチャンスをモノにできたことは良かった。最近はツイていなかったので、ラッキーでおこぼれをもらえた」と話した。
1着賞金36万円の臨時ボーナスをゲット。使い道に関しては「親に旅行でもプレゼントしようかな。2人で温泉にでも行ってもらいます」と、21歳の青年ははにかみ、初めて来た九州の地も気に入ったようだ。
定期昇班を待たず、ひと足先にA級1・2班戦へステージを移す。「しっかり自力を出して通用するまでは先行を貫きたい。もう一回、イチからやり直します」と、北日本を代表する機動力型となるため、日々、トレーニングに励んでいく。