静岡競輪GⅢ「令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設71周年記念 たちあおい賞争奪戦」は2月1日、開幕する。初日12R特選には地元のエース・深谷知広(34=静岡)が登場。注目の南関勢の並びは、松井宏佑―深谷―郡司浩平と神奈川勢の間に入る形となった。

 3人による話し合いの中で、深谷は「どこでもいい」とのスタンスだった。何より優先したのは南関3車で走るのに自然な並び。「神奈川の記念レースだったら、そこの間はない。でもGⅠとか別の記念なら状況は違う。3人とも、どこでも走れる脚はある」。番手に決まったことで「しっかり援護できるように、どんな場所でも臨機応変に対応できるようにしたい」と決意を新たにした。

 1月21日の川崎記念決勝では、深谷の献身的な先行に乗った郡司がG前で突き抜けて大会4連覇を達成。「この先、もし自分が深谷さんの前で走る時はより責任感を持って走ります」と宣言していた。3人が決勝まで勝ち残る可能性は高く、最高のデモンストレーションにもなる。

 深谷が2021年1月に静岡へ移籍後、地元記念を走るのは今回で3度目。もちろん「責任感を感じるし、うれしさもある」。川崎記念から中9日で「計画的に練習はできた。上向いてくると思う」と自信をのぞかせた〝平成の怪物〟が、まずは白星発進で大会を盛り上げる。