静岡競輪GⅢ「令和6年能登半島地震復興支援競輪 開設71周年記念 たちあおい賞争奪戦」は1日に開幕し、12R特選に出場した小林泰正(29=群馬)は6着に終わった。
打鐘前には本線に続く形で中団につけたものの、外並走の清水裕友に位置を奪われて後退。「場所はベストだったのにレースを動かせなかった」と唇をかんだ。
松井宏佑―深谷知広―郡司浩平の3車で結束する南関勢に挑んだ結果だった。しかし、仕方ないでは済ませられない。「並走なら清水君には勝たなければいけなかった。(前の)郡司さんと接触しそうになって弱気のレースになってしまった」。自らを奮い立たせるように反省の弁を並べた。
昨年は同じ113期で友人でもある真杉匠が8月のオールスター競輪と11月の競輪祭を制し、刺激をもらった。出稽古で「本当の強さ」と、その背景に豊富な練習量があることを知り、意識と自らの練習量は自然と変わっていったという。
その成果は形になって表れた。年末は立川の寺内大吉記念杯でV締め。年明けの伊東の初日特選では、6番手からまくってきた新田祐大に合わせてのまくりで踏み勝って白星を手にするなど「真杉君と練習している成果が出ている」と手応えを口にしていた。練習中の落車で骨折したライバルに「早く治すから、それまでに追いついてこい」と言われたことで闘志にも火がついた。
2日の6R二次予選は神山拓弥を背にして臨む。小林は「初日は1回も風を切っていない。メンバーはきついけど、風を切って自分の力を出し切れるようにしたい」と力を込めた。