高松競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「開設73周年記念 玉藻杯争覇戦」が17日、開幕する。岐阜GⅠ全日本選抜競輪からの転戦組をはじめビッグネームが覇を競う大会。初日特選ではグランプリ覇者・松浦悠士(33=広島)に注目だ。
チャンピオンユニホームをまとう王者がここまで四苦八苦している。年初に体調を崩し、走り初めの1月川崎記念は決勝に乗ったものの、調整不足は明らかだった。前回の全日本選抜も尾を引いたかS級S班で唯一、二次予選敗退を喫した。
「体は悪くなかったけど感触が良かったのは初日だけ。コンディションを重いバンクに合わせられなかった」と現況を受け入れた。
取鳥雄吾に任せた二予は別線に北井佑季―郡司浩平、嘉永泰斗―荒井崇博がおりシリーズ一番の激戦区だったとはいえ、いい時の松浦ならあの手、この手を駆使してでも準決まで勝ち上がってきていたはずだ。
ここまで、なかなかスムーズにいかないが、暗い話題ばかりではない。最終日は松井宏佑を逃がして3番手を確保し、脇本雄太を引き付けて先まくりを決めた。上位陣を自力で仕留めたプレーは値打ちがあり、明らかに兆しを感じさせた。
完全復調まであと少しか。初日特選は犬伏湧也―佐々木豪の四国コンビの3番手を固めるが、決して引き立て役にはとどまらない。