取手競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅡ「第8回ウィナーズカップ」は最終日の24日、9Rでガールズケイリン特別レース「ガールズケイリンコレクション2024取手ステージ」が行われ、坂口楓華(26=愛知)が優勝。V賞金290万円(※副賞含む)を獲得した。
ガールズも昨年からGP、GⅠ格付けが導入され、2013年2月の高松で産声をあげた〝ガルコレ〟は今回を持って廃止となり、40回目のヒロインとなった坂口が最後の1ページに名を刻んだ。
10回目の特別レース挑戦での悲願達成に「やっと取れたかって感じです」と楓華スマイルが満開だ。レースは道中3番手で力を温存した。「包まれてしまったが、自分にチャンスが向くと信じて最後まで踏めた」。児玉碧衣と並走のシーンもあったが、前にいた石井寛子がバックでまくった時に勝利を確信――。
「石井さんが進んだ時点でいける、と。脚も余っていたし…」
ゴール前では大歓声が背中を後押しした。
「アオイさん(の声援)はすごかったが、私の声援も多くてうれしかった。オッズも売れていたので結果も残さないと、と思ったし、恩返しができて良かった」
特別戦初優勝の喜びを誰に伝えたいか? の質問には「母に伝えたい」と即答。「母は仕事を辞めて愛知に来てくれた。私生活も全部やってくれたので…」と感謝した。
290万円の高額賞金をゲットしてグランプリへの賞金レースでは優位に立ち、4月に久留米で行われるガールズ最高峰レースGⅠオールガールズクラシックへ弾みがついた。今後の目標は「自力でタイトルを取りたいのと、グランプリで優勝する夢があるのでもっともっと頑張ります」とさらなる精進を誓った。