こんにちは、東スポ競輪アンバサダーの太田理恵です!
5月5日に最終日を行ったいわき平GⅠ日本選手権は平原康多(41=埼玉)選手が優勝し、年末のグランプリ出場と来年のS級S班復帰を決めました。感動の復活優勝に場内もすごくもり上がり、インタビューで涙をこらえる姿にグッときたファンの方も多いと思います。
平原選手も素晴らしかったですが、活躍が際立ったのは岩本俊介(40=千葉)選手ではないでしょうか。3連勝で勝ち上がり初めてGⅠの決勝に進出すると、決勝でも2着に入り準優勝。賞金を大きく加算しグッとグランプリ出場に近づきました。
特に印象に残ったのは二次予選のレース。バックでは中団の内で詰まってしまいましたが、最後は先行していた森田優弥(25=埼玉)選手に当たられながらも耐え、重い内のコースを鋭く伸びました。
岩本選手といえばカマシやまくりなど外を踏むイメージが強かったのですが、このようなコース取りをするんだなと新たな一面が見られました。攻め幅の広がった今年の岩本選手は今まで以上の成績を収めてくれそうです。
風が強い中で行われた京王閣ミッドナイト(11~13日)は、ベテラン勢の活躍が目立ちました。中でも最終日の一般戦では中沢央治(56=大阪)選手がしぶとくかっこいい走りを披露しました。志佐明(34=神奈川)選手の自力一車という番組で、中沢選手は1番車でしたがSを取れず。すると周回中に番手へ追い上げて競りにいきました。
その後、アンコになる場面もありましたが、最終的に内と外をさばいて番手を取り切り、ゴール前では志佐選手に迫りました。次走は地元戦(岸和田、26~28日)を控えているので、車券を買って応援したいと思います。
また有賀高士(55=石川)選手もシビアなコース取りと直線の伸びが光っていました。特に準決勝では、初日特選組の2人の後ろの3番手でしたが、最後は中を割って強襲。決勝へは2着権利の中で惜しくも微差及ばず3着でしたが、気合を感じました。
初日と最終日は別線のワンツーに有賀選手が3着という組み合わせでした。今後も別線との組み合わせで不利な展開でも3着以内に届いてくる車券や、コースが空いた時の突き抜け車券も狙ってみたいと思います。
☆おおた・りえ 1992年6月22日東京都生まれ、東京大学大学院卒、ミス・ワールド2014日本大会審査員特別賞、同大会2015実行委員長賞受賞、同大会2020日本伝統文化賞。