取手競輪S級シリーズ「レジェンドカップ」が21日に開幕。6Rのガールズ予選1では地元の人気レーサー荒川ひかり(29=茨城)が2着に入り、上々のスタートを切った。
ガールズ屈指の人気レーサーは、前回平塚で行われた「女子オールスター」に選出された。決勝進出こそならなかったが、強いメンバーと戦った経験が今回の地元戦で生きた。
「いつもの地元戦ほどは緊張しなかったし、リラックスして臨めました」
初日は枠の利を生かして機動力最上位の吉村早耶香(27=静岡)後位を確保すると、吉村のカマシにピッタリ付け切った。ゴール前では詰め寄るシーンも見られた〝惜しい2着〟だったが「思ったより(車が)出なかったし悔しい」と少々不満そう。ただ、これは良い兆候ともいえる。
「今年前半は選手になってから一番というくらい苦しかったし、メンタル面もキツかった。でも、だいぶ状態がマシになってきて気持ちも上がってきた。悪い時だったら(カマシに)付いていって満足していたかもしれません。抜けず悔しいと思えるだけいいのかも…」。脚力だけではなく精神面でも復調の兆しを示している。
地元で決勝進出は最低ノルマとあって、「切り替えて、2日目もしっかり確定板に入れるように」と気合を入れ直した。