豊橋競輪FⅠ「ジャパンカップ×HPCJC×昇龍杯争奪戦」が1日、開幕する。6Rでは126期在所1位の仲沢春香(23=福井)が注目の本デビューを迎える。30日は緊張感、高揚感に包まれながらも淡々と前検作業を終えた。

 新人らしく、ガールズ参加選手の中では一番乗りで検車場に姿を見せた。「緊張しています。ドキドキです」。そう話しながらも時折笑顔がのぞく。同じく本デビューを迎える同期の野寺梓(23=静岡)の姿を見つけると、自ら歩みよりしばし談笑。2人で記念撮影にも納まった。

 一緒に走る先輩たちのレースはつぶさに研究してきた。「坂口(楓華)さんや日野(未来)さんの最近のレースは普通に見てました。過去のレースもダイジェストでいっぱい見たけど、やっぱり一緒に走ったことがないので」。同期のみと走ってきたこれまでは勝手が違うことは百も承知。「1走してみて、どういう感覚なのかな…」。これが偽らざる心境だ。

 在所時はゴールデンキャップを2度獲得し、卒記女王にも輝くなど文句なしの1位。ルーキーシリーズでも優勝2回と力の違いを見せつける走りで同期を圧倒した。「考えても仕方ないので、今の力を出し切りたいと思います」。近い将来のナショナルチーム入りも見据えるガールズのスター候補が、注目の第一歩を踏み出した。