平塚競輪の湘南ミルキーウェイレースFⅡ「平塚法人会杯」が15日に開幕し、ガールズ予選1・6Rでは太田美穂(28=三重)が1着スタートを決めた。

 絶妙な仕掛けだった。打鐘過ぎに5番手から人気を集めた新人・仲沢春香が仕掛けて先頭に立つと、後位に続いた西脇美唯奈と前受けから飛び付いた成田可菜絵で番手並走。太田は並走の2人を壁にする形で死角から外に持ち出し、2角の山おろしで一気に踏み上げた。

 仲沢とは8月福井で対戦があり「流すのは分かっていた」。バックでかわすと、最後は2車身差つけてゴール線を駆け抜けた。初手では2番手につけ「3車出したのはあれだけど、すぐに動けて良かった」と笑みを浮かべた。

 ルーキーシリーズも含めて予選では負け知らずの14連勝中だった仲沢に初めて決勝以外で土をつけた。太田は「それが私でごめんなさい」と舌も滑らかで「この1着は大きい。予選2で(初日7Rで1着だった)梅川(風子)さんに当てられないんで」と声を弾ませた。

 前走の小田原から中3日での参戦で「疲れはある」という。だが、1着発進は何よりの良薬に違いない。7月大垣以来のVに向け、2日目(16日)の予選2・6Rも「行けるところから頑張る」と力を込めた。