平塚競輪の湘南ミルキーウェイレースFⅡ「平塚法人会杯」は16日、2日目を迎え、ガールズ予選2・7Rでは金田舞夏(22=福岡)が3着で決勝へ駒を進めた。今回を含めて直近4場所で3度の優出と、状態も上がっている。

 2日目はナショナルチームに在籍する梅川風子に、大物新人の仲沢春香。ライバルは強力だったが「自分は挑戦者。ポジティブに頑張ろう。絶対に3着までには入る」と強い気持ちで臨んだ。1番車を生かしてSを取り、前で積極的にレースを進めた。

 打鐘4角付近で3番手に付けていた仲沢が発進すると、後方から踏み上げていた梅川、三森彩桜が追走する形になり、自身はバックでは前とやや車間の空いた4番手。しかし、慌てることなく冷静に間隔を詰めていき、4角過ぎで三森をかわし、最後は成田可菜絵の猛追を振り切った。

 現在は久留米をホームバンクとしているが、実家があるのは相模川を挟んで平塚市の隣にある茅ヶ崎市。中学時代から自転車競技に取り組んできた〝輪界の湘南ガール〟にとって、練習でも使っていた当地は我が家のようなもの。2日目は発走機の位置がスタンドから最も遠い1番車だったため友人や知人の姿を確認できなかったが、6番車で臨んだ初日(15日)は「声援もたくさん聞こえた」という。

 17日の決勝はハイレベルな戦いになる。それでも22歳のチャレンジャーは「一つでも上の順位を目指す」と口元をキッと引き締めた。