四日市競輪のナイターGⅢ「開設73周年記念 泗水杯争奪戦」は10日、最終日を開催。3Rでは125期による企画レース「ルーキーシリーズ2024プラス」が行われ、山崎歩夢(19=福島)が3番手からのホームまくりで制した。
7月のいわき平での本デビュー1走目で先頭員早期追い抜きによる失格…。今回はペナルティー明けの実戦で「4か月走れなかったので楽しみつつ臨むというより不安を抱えつつ」だったが、その力に〝ブランク〟は関係なかった。
単騎7人のレースで最終2角手前では先頭に立ち、標的とされてもおかしくない中で押し切ったのは強いの一言。「単騎戦だったし全力で行くとまくられてしまうので、途中で流しつつ自分のペースで行けました」。レース後も冷静に、さらりと振り返る姿には大物感も漂っていた。
特別昇班などは意識しせず「1走、1走で全力を出して」いくのが今のスタンス。それでも将来の目標を聞かれると「GⅠを取ることですね」と即答。父・芳仁(88期)はGⅠグランドスラムにリーチ状態が続いているが「グランドスラムですか!? 理想を言えばそうですけど…」。新たな歩みは始まったばかり。今後も目の離せない存在になりそうだ。