大阪・関西万博協賛「KEIRINグランプリ2024シリーズ」が28日、静岡競輪場で開幕する。28日はRで121期の精鋭9人が激突する「ヤンググランプリ2024」(V賞金680万円・副賞含む)とFⅠ「第17回寺内大吉記念杯」の初日が争われる。
ヤンググランプリでは真鍋智寛(26=愛媛)に絶好のチャンスが訪れた。あの太田海也の番手を回れるからだ。「自分も自力だし最初は迷ったんです。だけど後ろにいられればチャンスのある位置なので」と太田に身を預けることにした。
そもそも、人の後ろを回るのは「2、3回程度。それもA級で」とスピードの上がるS級では初めてだ。しかも初体験が太田とあっては不安もよぎるはずだが、本人はそこまで萎縮していない。
「養成所時代に何回か後ろに付いたことがあるんですよ。動きや踏み方は知っています」
真鍋の持ち味は出足抜群のダッシュ力。太田のリズムを体感しているならばスピード域にも難なく対応できそうだ。仮に太田が長い距離を踏めば、大会連覇を阻止するゴール前の逆転劇があるかもしれない。