和歌山競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 和歌山グランプリ」は13日、決勝戦が行われ、古性優作(33=大阪)が連覇を果たし、GP王者として好スタートを切った。

 苦しい4日間だった。「前検日に入ったままの疲労感が抜けず苦しかった」と決勝を振り返った。

 レースのポイントはまず残り2周の赤板ホーム。「踏み込むタイミングで(早期追い抜きが)怖くなって…。難しかったし、自分が下手でした」。最終ホームでは3車並走を見つつ余裕があるように見えたが、実際は「脚がたまらず周回中からきつくて…。(和歌山勢と)近畿別線で思い切り力勝負をしたかったし、愛を持ってしっかり戦いたかったのに、胸を張って勝負した、という感じではなかった」と悔やんだ。

 とはいえ直線は頭ひとつ抜け出しての完勝で後続をねじ伏せた。「昨年よりもいい成績で終われるようにしたい」と話した後で、ならば年間獲得賞金4億円も…? の問いには「記録は塗り変えられるためにある。自分が更新できるように」とキッパリ。今年はもうワンランク上の強い古性が見られるはずだ。