小松島競輪「ウィンチケットミッドナイトGⅢ」(優勝賞金300万円)は最終日の18日、9Rで決勝戦が争われ、鈴木竜士(31=東京)がGⅢ初優勝。また8Rで行われたガールズケイリン決勝は児玉碧衣(29=福岡)が制した。

 鈴木は2017年にGⅡヤンググランプリの優勝があるものの、GⅢは初制覇。それでもミッドナイト&7車の開催とあって「グレードというだけでFⅠと比べても特別感はないです」と冷静な感想にとどめた。

 シリーズ中には要所でヨコへの対応も含め前々に攻め込むレースセンスが光ったが「そう走れるのもメンバー次第だし、まっずぐ走る力が強くならないと」。すべての基本となるタテ脚強化が今の課題だ。

 児玉とは同期(男子107期、女子108期)で同日優勝。「児玉は優勝しまくっているけど、僕は久々の優勝ですから」と笑いつつ、2023年7月の立川以来のVに表情は緩んでいた。「1年通して落車しなかったことがないし、今年の目標は転ばないことですね」。満足いく練習と体の状態を保った先には、さらに上の舞台での活躍が見えてきそうだ。