玉野競輪のGⅢ「防府競輪開設74周年記念 」は3日、2日目を行った。二次予選6Rでは高久保雄介(36=京都)が、自力の先輩として貫禄を見せつけた。

 ひと回り以上離れた自力タイプ2人を相手に、堂々の打鐘先行。売り出し中の後藤大輝(22=福岡)を合わせ切ると、磯島成介(24=青森)には出番を与えず、最後は番手の稲川翔(38=大阪)をも振り切った。

「叩く時に踏まされたので、そこで思い切り流して(後藤を)出させるよりは、踏んだままでと思った」

 後藤を合わせ切ったところで、番手の稲川がしっかりとブロック。「稲川さんの動きも見えていたし、冷静に走れていましたね」と振り返った。稲川も「高久保をギリギリでかわそうとしたら、ゴール前で抜き返された。高久保君が強かった」と絶賛した。

 初日は番手、2日目は自力で連勝となり「初日は上杉(嘉槻)君、二次予選は稲川さんのおかげ」とラインの力を強調する。それでも仕上がりには手応えを感じている。

「二次予選のこのメンバーで逃げ切れているし、いい状態。2日目の方が収穫もありましたからね」

 3日目(4日)の準決11Rは初日も連係した上杉の番手で、3番手には同じ京都の村上博幸が続く。松浦悠士、新山響平のSS班2人を相手に、ラインの力で決勝シートをつかむ。