名古屋競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開場75周年記念 金鯱賞争奪戦 名古屋グランパスカップ」は2日、二次予選をメインに2日目を開催した。6Rを制した山田英明(41=佐賀)は当地での戦歴が目立つ一人。準決でも侮れない存在だ。

 二次予選は伊藤旭のまくりを交わし、3番手の坂本亮馬も3着の九州上位独占に「亮馬がSを取ってくれたし、旭も落ち着いて駆けてくれた。ラインで決まったのが一番うれしいですね」と笑みがこぼれた。

 当地は2020年のGⅠオールスター決勝6着や、昨年12月のFⅠ戦で完全優勝など好成績を挙げている。「(地元の)武雄とは(バンクの特徴等は)違うけど、何か走りやすいんですよね。いいイメージが付いている分、自信を持って走れている」と相性の良さは本人公認だ。

 初日特選では郡司浩平の先行に対し、自身は単騎4番手の3角から踏み出した。「仕掛けて(自分自身が)どんな感じなのかな、というのがあったし、いい意味で手応えも得られた」。相手の強さ、己の感覚、勝ち上がった先での攻略方法…。さまざまな〝材料〟を手にした一戦だったのかもしれない。

 個の力に対抗するはラインの総合力。再度、伊藤に託す準決は「(橋本)強まで続いてくれることになりました。今までは2車になってダメだったことが多いし、3車なのは大きい」と、頼れる同期のライン参加を歓迎した。仲間の助けとバンク相性を力に変え、結果につなげたい。