名古屋競輪ナイターFⅠ「どえりゃー金シャチナイター 中京スポーツ杯」は18日に決勝戦が行われ、五十嵐綾(25=福島)がうれしいS級初優勝を決めた。

 11Rまで3連単は10万車券2本を含む万券7本、加えて9R終了後からいったん雨が降るという荒れ模様のコンディション。〝どえりゃー〟波乱ムードが漂う中で行われたレースを制したのが五十嵐。「とてもうれしいです」と素直に喜びを口にした。

 レースは北3車が前で林慶次郎―山本直の西勢が中団、単騎の伊藤信、橋本瑠偉は後方で周回。並びは打鐘まで変わらず、正攻法の酒井雄多が誘導を切って先行態勢に入り、番手の五十嵐に絶好の展開が訪れた。

「先輩の後ろを回らせてもらっていたけど、何度か人の後ろも回っていた。落ち着いて走れましたね」と五十嵐。打鐘3角過ぎに伊藤が内をすくって4番手を奪い、最終2角からまくって出たが、五十嵐がしっかりブロック。直線は林と橋本の強襲をしのぎ切った。

「今回はラインのおかげ」と強調する五十嵐。それだけに「次は自分の力で優勝したいし、それ以上に先輩に『頼むぞ』と言われる競走をして、恩返しがしたい」と意気込んでいた。