取手競輪FⅠ「関東カップ・報知新聞社杯」は11日に2日目を開催し、12R準決の深谷知広(35=静岡)は3着に踏みとどまり、何とか決勝に駒を進めた。

 2023年11月の前橋以来となるFⅠ戦で、思わぬ苦戦を強いられている。番手戦だった11日の初日特選2着からの巻き返しを期して臨んだ一戦は「前を取って突っ張る」という作戦通りの展開に持ち込んだが、最後の直線では番手の武田豊樹と中団を取り切った大川剛に先着を許した。

 現在は伊東GⅡウィナーズカップ(今月20日開幕)や、4月29日開幕の名古屋GⅠ日本選手権を見据えた練習の真っただ中で疲労もあるはず。ただ、言い訳することなく「全然ダメですね。踏み切れていないです」と現状を直視した。

 12日の12R決勝は野口裕史と南関2車に。2023年9月のGⅡ共同通信社杯(青森)の二次予選で連係した際には自身が前を回ったが、今回は「野口さんの気持ち次第と思っていたら『前で頑張る』ということなのでお任せします」と番手戦で臨む。

 ここまで1着はないものの人気になるのは確実で、深谷は「気持ちを切り替えて頑張る」と前を向いた。