伊東競輪の大阪・関西万博協賛GⅡ「第9回ウィナーズカップ」(優勝賞金2890万円・副賞含む)は22日に3日目を行う。

 高橋築(32=東京)は発表された準決のメンバーを見て「マジっすか」と目を丸くした。12Rの東日本の選手は新山響平と2人。番手を主張すればすんなり回れる構成だ。しかし「ちょっと待ってください」としばし考え込んだ。

 実は昨年10月の京王閣記念準決でも、新山に〝いける番組〟が組まれた。ただ「関東の先輩が2人いたし、基本的にはまだ自分は自力選手なので」と自ら動き、連係は幻になっていた。

「あの時に付いていないし、まだ他地区の番手も回ったことがないので…」と迷っていたが、武藤龍生らのアドバイスを受けて「新山君がいいなら付かせてもらいます」と初めて他地区に付ける決断をした。

 二次予選9Rで差した佐々木悠葵をはじめ、真杉匠や坂井洋も楽々抜いた実績があるように、普段自力で動いているだけあって4角を番手絶好で回った時の勝率は非常に高い。

 もちろん前と連結を外すケースも滅多になく、新山にとっても頼もしい味方となるはずだ。「日本で一番強い選手だと思っている」という新山とうまく呼吸を合わせることができれば、初のビッグ決勝の舞台が見えてくる。