防府競輪FⅠ「第54回毛利賞争奪戦」が25日、開幕する。GⅡ「ウィナーズカップ」直後とはいえ、上位陣はなかなかの好メンバー。初日特選はダークホースとして久島尚樹(33=宮崎)に注目する。

 初のGⅠ出場となった2月豊橋「全日本選抜」出場前に髪をピンク色に染めた。「脚はどうにもならないので髪だけでも目立てるように…」。昨年の同大会(岐阜)では権利を有しながらもケガで無念の欠場。2年越しの思いが叶い、〝キューちゃん〟がイメチェンした。

 結果は未勝利に終わったが、選手キャリアを考えていく上で価値のある開催になったのは間違いい。その後の3月平塚では優出を果たし、前走大垣GⅢでは勝ち上がりこそ失敗したものの「展開が良くなかったが調子は悪くなかった」と手応えを実感していた。

 今開催は伊東GⅡ「ウィナーズカップ」直後とあってS級1班は8選手のみ。競走得点7番目で初日特選シードの座をゲットした。V争いの前哨戦は菊池岳仁―雨谷一樹の関東、酒井雄多―永沢剛の東北と東日本の並びが想像できる中、地元・桑原大志と九州の柳詰正宏、久島の西日本3人の動向に注目されたが、メンバー表を確認するなり「自力自在にやります」と即決した。

「3・3(バンク)は好きだし、防府は相性いいんですよ」。先行で名前を売る菊池と酒井がやり合う展開になれば…。〝飛び道具〟のまくりで穴党を喜ばせる。