防府競輪のFⅠ「九州スポーツ杯争奪戦」は26日、2日目を開催し準決勝が行われた。

 11Rで保科千春とのワンツー決着に導いた酒井雄多(29=福島)だが「強え~、なんじゃこれ!」と黒瀬浩太郎のスピードに驚愕した。黒瀬の強烈なカマシに大きく車間が空き「エアポケットからも外れてしまったので、ホームで負けたと思いました」と苦しい流れに陥った。黒瀬の評判は知っており「油断はしてなかったんですが」と表情をゆがめた。

 しかし、諦めないのは信条で「がっつきですよ。最後はがっつきで」と根性でとらえて決勝の切符を手にした。状態としては「2日目の方が苦しかった。うまく回らなかったですね。でもあんなにちぎれたらうまく回りませんよね」と好感触はつかめなかったものの、それはレース展開でのこと。戦える状態なのは間違いない。

 決勝は北日本4車結束で、自力の当面の相手は再度黒瀬になる。「対戦相手によって踏みどころとか考えて走らないと」と、より警戒レベルを上げていく。後ろ3人、しかも番手は阿部力也と盤石の態勢。北の4人で上位独占できるよう、考えつつ、再び気持ちを入れて決勝に挑む。