防府競輪FⅠ「九州スポーツ杯争奪戦」が25日、開幕した。予選6Rでは、久留米のホープ梶原海斗(25=福岡)が、豪快なスパートで押し切って復調をアピール。準決では小川勇介の援護を味方に、約2か月ぶりの決勝進出を狙う。
準決のメイン12Rを小川勇介を背に戦う。「小川さんとの連係は初めてなので」。若武者は口元を引き締める。123期の有望株として、華やかにデビュー。その素質は「1期上の中野慎詞、太田海也級ですよ」と久留米の選手たちからは評されてきた。近況は苦しむレースも多く「ずっと調子が良くない」と嘆くが、必ず上位に進出していく。
「今はトップスピードが落ちているので、踏んでしまっている。スピードを上げれば、ニュートラルの域が高くなる」
好調時には「踏まずにスッと車が進んでいた」という感触を持っていた。辛抱して「スピード練習を増やしているところ」と改めて研鑽(けんさん)の日々を送っている最中だ。
初日予選6Rでは、先月地元の久留米最終日以来となる白星を手にした。「誘導に追いつくのがきつかった。望月(永悟)さんの動きでタイミングがズレた」というものの、力強い仕掛けで押し切って上昇ムードを漂わせた。準決に向けては「踏み出しが良くないので、修正したい」と体を整えて小川とワンツーを目指す。