取手競輪FⅠシリーズが22日に開幕した。9RのS級予選は逃げた平尾一晃の番手から抜け出した森山智徳が1着。人気を集めた河合佑弥(30=東京)はまくり及ばず3着も、辛うじて準決進出となった。河合は前回の防府FⅠを前検日に急遽欠場した。

「前泊していたんですけど、そこで具合が悪くなってしまい…。競輪場に行ける感じじゃなかったし、周りにうつしても大変なので(欠場した)。現地で病院に行ったら虫垂炎の診断で入院。せっかく山口県まで行ったのに、レースを走っていないから当然旅費はもらえず。飛行機代、ホテル代、病院代、全部自腹でキツかったです(苦笑)」

 退院後に練習を再開し「数値が少し落ちていたけど、だいぶ戻ってきた」とある程度の自信をもって復帰戦に臨んだが、人気には応えらなかった。それでも「前にタテ脚のある選手がそろっていたし(1着の上がりタイムが)11秒台前半で、展開的にちょっと厳しかったです。それでもなんとかしのげたし1走したことで得られたところもあった」と前向きにとらえた。

「決勝にも乗りたいし、この前余計にかかった費用も回収したいので頑張らないと(笑い)」と23日の準決には、強い気持ちで挑む!