岸和田競輪F1「Kドリームス杯」は9日、開幕する。ガールズケイリンでは、柳原真緒(27=福井)が堂々の主役を務める。

 2022年のガールズグランプリ女王が再び上昇気流に乗ってきた。先月末の岐阜ガールズGⅠ「オールガールズクラシック」では、昨年6月パールカップ以来のGⅠ決勝の舞台に立った。「決勝は梅川(風子)さんの後ろに入ったんですけど、付いて行くのか迷って…。結果的には付いていって外並走でも良かったかなというのはある」とレースを振り返った。

 それでも「打鐘から思い切って行った(佐藤)水菜が凄かった」と同期のライバルを称賛。自身については「まだ今の実力じゃ、ひとつ迷いがあると、遅れてしまうので、その辺をパールカップでは埋めたい」と約1か月後に迫る当地GⅠを視野に、課題を見つめている。

 とはいえ「昨年、競輪祭(女子王座戦)に出れなかった分、やってきたことは間違いじゃなかった」と手応えも十分。「セッティングの方向性が分かってきたのが大きい。まだ〝しっくり感〟がないんですけどね」と、試行錯誤の成果が形になって表れ始めている。

 今開催に向けても「岐阜のあと、セッティングも部品も変えたので、それが実戦でどう出るか」とさらなる上積みに意欲を見せる。初日7Rは人気だけでなく、内容でも圧倒する走りに注目だ。