◇ミッドナイトFⅡスピチャン杯アドバンスルーキー(4~6日)

◎三沢 優樹(25=福島)127期
○丸山 留依(19=静岡)127期
▲安達 光伸(23=岐阜)127期
△大塚 城(19=静岡)127期
×新垣 慶晃(24=沖縄)127期
 諸隈健太郎(24=高知)127期
 藤田 楓(22=岡山)127期

 玉野競輪のミッドナイトFⅡ「スピチャン杯アドバンスルーキー」が4日、開幕する。ルーキー戦、A級1・2班戦ともにアドバンスルールで行われる3日間。127期35人がしのぎを削るルーキーの争いは、三沢優樹が中心だ。

 三沢の在所成績は22位も、デビュー節の別府の2日目に上がり11秒フラットのまくりで初勝利ゲット。2節目の前回いわき平では2、2着で勝ち上がると、決勝では周囲が仕掛け合う中で内に進路を取り、4角2番手から抜け出しV。冷静さも生きた優勝だった。バックを取り切るシーンは見られていないが、急所を見分ける嗅覚と車群を縫える度胸を兼ね備えた、センスあふれる走りで突破を図る。

 在所7位の丸山も前回の四日市のルーキーシリーズで優勝して、波に乗っての参戦。父に啓一(74期)を持つ2世レーサーは在所時も先行で9勝、まくりで11勝とタテ脚が魅力。前々回のいわき平と前回の6走で、3回のバックを奪いつつ勝ち切っている力は、同期の中でも上位クラス。単騎戦のアドバンスルールなら、ゴールまで持つ位置からのスパートで連続優勝を狙う。

 安達は在所3位と、今回参戦する中では最上位の〝数字〟を持っている。前回の四日市決勝は鐘4角からのカマシを合わされ不発で6着も、周囲より先に仕掛けていく積極性は好印象。初日、2日目はまくり2連発で連勝としたパワーは、十分に争覇級と言える。

 父・英伸(82期)に影響を受けて選手になった大塚(在所9位)は回転力の高さが売り。新垣(同8位)は三沢と同様に、レースの流れを読みつつ上位争いに顔を出したい。地脚が武器の諸隈(同6位)や長野魅切(同10位)は多少長めの距離でも踏み抜いて持ち味を生かす。

 養成所時代はまくりや追い込みで結果を出していた秋山太洋(同11位)は、デビュー節の別府決勝で落車しヒヤリとさせたが、前回のいわき平に参戦して元気な姿を見せていた。

 猿楽楓樹が欠場した地元・岡山からは5人が参戦。土井慎二(父・勲・82期)、藤田楓(父・昌宏・82期)はともに2世選手。前回別府の初日をまくりで勝ち切った藤田には、決勝進出の期待がかかる。柏野健吾は叔父が柏野智典(88期)で小西涼太、吉野太晟もアマチュア実績は豊富。ルーキーたちの個性がぶつかる深夜の戦いは激戦待ったなしだ。