松山市営in玉野競輪のナイターFⅠ「九州スポーツ杯争奪戦」は11日、決勝戦が行われ、渡辺豪大(36=福岡)がライン4番手から内を伸びて3月小倉以来、今年2回目の優勝を果たした。2着は皿屋豊(42=三重)、3着は園田匠(40=大阪)。
自らが前を取りにいって、緒方将樹の男気先行を導いた。単騎勢がけん制する中で徐々に緒方がペースを上げる。最終ホームで地元の取鳥雄吾がカマすと、緒方もスピードアップ。岩谷拓磨が番手まくりを放ち、直線では園田は外、渡辺は内に進路を取った。
「ゴール前で岩谷君が上がったので(コースが)内しかなくて…。岩谷君が下りて来たけど止まれなかった」と、喜びよりも味方の内を突いた申し訳なさから微妙な表情を見せた。
それでも、感触は良好だった。「決勝が一番楽だった。2日目から体の使い方を変えて、アップ、指定練習と意識してレースに行った。もっと踏める感じもあった」。中3日で迎える次走岸和田FⅠ(16~18日)には「今回のおさらいをして」挑む。先月の別府GⅢで決勝2着となり、来年のGⅠ競輪祭出場の切符は手中にしたが「FⅠや記念で安定した成績を残したい。それがGⅠにもつながる」と、さらなるレベルアップへ意欲を見せていた。