久留米競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 第30回中野カップレース」は25日、最終日12Rで決勝戦が行われ伊藤颯馬―嘉永泰斗の3番手から伸びた山崎賢人が優勝。2018年11月取手以来2回目のGⅢ制覇となった。
決勝は慣れぬラインの3番手。準決で3番手の初体験は済ませていたが、通常は自力で戦うだけに勝手が違う。それでもいざ競走となれば頼もしく、内を締め、松浦悠士を阻み、嘉永と森田優弥の踏み合いを待つなどこなれたものだった。「ラインを機能させるためにも。周りが強い中その時の判断で反応できた」と胸を張った。
2019年12月に自転車競技ナショナルチーム入りしパリ五輪出場を目指したが今回はリザーブに回る。「悔しかったけど、ナショナルの活動はプラスばかり。いい環境でやらせてもらいました」と念願はかなわなかったが、これからの競輪人生の大きな財産を得た。
「今節はラインのおかげ。自力で走って強くならないとダメ。九州を盛り上げていきたいし、もっと力を上げたい」
昨年11月小倉GⅠ競輪祭以来となる久々の実戦でいきなり結果を出した。また、ラインの大事さを改めて実感し、新たな境地も開拓。アフロモンスターが無事に競輪へと帰還した。