久留米競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪/大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 第30回中野カップレース」は24日、3日目を行った。
菅田壱道(38=宮城)は、初日特選は新山響平―佐藤慎太郎の3番手、二次予選は佐藤に任され自力戦、準決は新山マークから鋭く抜け出し白星をゲットするなど、オールラウンダーの面目躍如といった活躍で決勝まで勝ち上がった。場の状況に応じて戦い方を変えられるのは確かなタテ脚があるからだ。
いざとなれば前回の岸和田GⅠ高松宮記念杯で先行して2着に逃げ粘ったように、若手機動型を相手に長い距離も踏める。「自分は基本、自在なんです。でも先行を見せておけば自在戦がより際立つ」と、踏めるから駆けているわけではなく、そこには明確な意図がある。
最終日(25日)の12R決勝は流れを手繰り寄せ、再び新山の番手が巡ってきた。しかも3番手には阿部力也がおり、お膳立ても整いつつある。「九州も松浦もいるでしょう」と慎重姿勢を崩さないが、強調材料はある。
当地は初のGⅢ制覇を遂げた2009年開設60周年記念と、2020年3月国際自転車トラック競技支援競輪とGⅢ2本を制した超ドル箱バンクだからだ。「相性はいいですね。(決勝も)そういう風に導かれれば。チャンスがあれば…ですね」と控えめながらも3回目の久留米バンク制圧へ向けて本腰を入れた。