立川競輪GⅢ「開設72周年記念 鳳凰賞典レース」は最終日の10日、12Rで決勝戦を行い、逃げた真杉匠(24=栃木)の番手から自力に転じた森田優弥(25=埼玉)が制して優勝賞金500万円を獲得。デビューの地でうれしい記念初Vを達成した。
〝関東の絆〟がここでもサク烈した。森田と同期同級生で気心の知れるタイトルホルダー真杉が関東5車の先頭で赤板から目いっぱい先行。新山響平(29=青森)、犬伏湧也(28=徳島)、北井佑季(33=神奈川)といった機動力自慢を封じ込めると、その思いに応えるべくタテに踏み込んで歓喜の時を迎えた。
「うれしいの一言。関東のみなさんに感謝です。(レース前)自分の緊張が伝わったのか、真杉が和ませてくれて。最後は自分を信じて踏み切りました。でもビックリするくらい直線が長かった。地元の大宮より長かったです(苦笑)」
記念初Vはもちろん喜ばしいことだが、これで満足していい立場ではない。今後、真杉とともに関東をけん引していく男は「自分ももっと頑張らないと!」と表情をグッと引き締めた。