京王閣競輪GⅢ「開設76周年記念 ゴールドカップレース」は2日、初日を行った。一次予選10Rを圧倒的なパワーで勝利した新田祐大(39=福島)が老体に鞭を打つ。
昨年の失格過多の影響で「次の寬仁親王牌が今年初のGⅠ出場になりますね」と瞳をギラつかせる。全プロの1kmタイムトライアルの優勝、また11月小倉GⅠ競輪祭へは出走本数をこなし、点数も確保して出場権をゲットした。
今は「限界で走り切らないといけない状況は過ぎた」と安堵するものはあっても「結果も残して、練習もして」という日々は変わらない。
輪界一の頑健無比な肉体と評されるが「疲れ果ててますよ」と苦悩の表情も見せる。しかし、そんな体であってもやはり強いものは強い。一次予選10Rは守沢太志が一瞬で離れてしまうパワーで圧倒した。レース後は「サドルが緩んだので締めないと」と振り返ったが、そんなことは感じさせない走りだった。
GⅠ復帰の場所は前橋競輪場で「初めてGⅠ決勝に乗って、グランドスラムを達成した場所。縁起とか自分の中ではないけど、流れはいいのかな」と苦しい時期をへて、ハッピータイム突入は寸前だ。
二次予選10Rは清水裕友が苦しんでいるだけに、新田らしい走りで連勝を飾る。