大分県・別府競輪場で今年2回目のGⅢ開催となる「令和7年度 施設整備等協賛競輪 GⅢナイター」は18日、3日目を開催。準決11Rを地元の苦労人・菅原晃(46=大分)が2着で突破した。
長い間、苦楽をともにしてきた中川誠一郎が駆け寄る。「良かったね」。同期で同い年の2人は、九州の四半世紀を文字通り血と汗と涙で築いてきた。菅原晃の久しぶりの地元GⅢ決勝進出に、たくさんの仲間が声をかけていた。
準決11Rは苦渋の決断で内を踏んだ。「塚本(大樹)君には謝っておきます」と苦笑いも、「地元なので」――。あと少し待てば、決勝への道は閉ざされる。大きく空いたコースは、これまで頑張ってきた男へのゴールデンゲートだっただろう。
2010年3月に岸和田記念を優勝した実績がある実力者だ。しかし、GⅠでも、どんな開催でも、身を粉にして風を切ってきた。そんな男に地元GⅢ優勝の栄誉が訪れてほしいと願うファンも多い。同門の阿部将大の番手で、後ろは小川勇介。栄光のゴールを駆け抜けてほしい。