10月函館で1994年の表彰規定改正以降ではガールズ史上6人目、男女合わせると68人目となる通算500勝を達成した尾崎睦(40=神奈川)が1日、平塚競輪場内のステージで表彰式に臨んだ。2015年のデビューから10年での大台到達に「少し前から意識していて、先行して500勝をしたいと思っていた」と話した。

 その輝きは衰えることがない。直近は9月平塚から4場所連続で完全Vと無双状態が続く。「ここ(平塚)で多くの方に名前を呼んでもらって調子を取り戻せた」。年末には地元バンクでの大一番も控えているが「まずは競輪祭でしっかり走ってガールズグランプリにつなげたい」と力を込めた。

 テッペンを取るための準備にも抜かりはない。「昨年のガールズグランプリでは上位の選手との力の差を感じて、その差を埋めるためにコツコツとやってきた」。現在は賞金ランキング4位で、地元開催の頂上決戦への道も視界は良好だ。

 一方で、ファンを前に〝意外な弱点〟を告白した。賞金の使い道を問われた際に「練習を終えた後に仲間たちと食事に行くのですが、いつも支払いジャンケンに負けていて…。それで(賞金が)消えています。分かっているのに、いつもチョキを出してしまうんです」と明かし、場内の爆笑を誘った。

 バンク内外でファンに愛される〝むっちゃん〟は、5日開幕の次走・岐阜ミッドナイト以降も大目標に向かって走り続ける。