小田原競輪FⅠ「富士通フロンテックカップ」は8日、開幕する。

 初日8Rでは金田涼馬(26=神奈川)が6番車でS級デビュー。前日検査の7日は、赤いラインの入ったおろしたてのパンツで検車場に姿を現し「実はこれ、2年前にもらって大事に保管していたものなんです。やっぱり赤いラインだと、モチベーションも上がります」と初々しい笑顔を見せた。

 自宅を出る際には師匠の内藤秀久(42=神奈川)から激励の連絡も受けたという。「あいさつのラインを送ったら、すぐに電話をくれました。『地元だし、しっかりやれば大丈夫だから。A級よりペースが速くなることに気をつけて』と」。愛のある言葉で背中を押され、勇気をもらったことは言うまでもない。

 追い風も吹いているようだ。「1年前につくったフレームを引っ張り出し、煮詰めていたらセッティングが出ちゃったんです(笑い)」。練習でも感じが良くなっているというのだから、初のS級戦に不安はない。

 前回5月の当地での2勝はいずれも負け戦だったが「前回とはセッティングも違いますから」とキッパリ。斉藤竜也―須藤悟の援護を背に怖いもの知らずで風を切る。