松阪競輪のGⅢ「開設73周年記念 蒲生氏郷杯王座競輪」が23日、開幕する。S班からは新田祐大(37=福島)と郡司浩平(33=神奈川)が参戦。5年連続のKEIRINグランプリ出場へ、正念場を迎えている郡司があの男の優勝に刺激を受けている。
今年は3つの記念V(静岡、小田原、富山)があるが、ビッグ戦線での苦戦が続いている。日本選手権の準決、オールスターの一次予選2と、GⅠの勝ち上がりで2度の落車に見舞われ、ツキにも見放されている感がある。
前回のGⅡ青森共同通信社杯も一次予選でまさかの敗退。「共同杯に行く前の感じは良かったんですけど、いざ走ったら自分の感覚と程遠かった」と流れを引き戻せず。それでも「2日目は自力でしっかり動けたし、立て直せるように」と今開催を機に上昇への糸口を探る。
22日現在、賞金ランキング14位。グランプリ出場には暗雲が漂うが、本人は「賞金面は気にせずに、残り2枠しかないGⅠ優勝を目指したい」と最短ルートでの攻略を視野に入れる。
共同杯では郡司とたびたび好連係を披露してきた深谷知広(33=静岡)が優勝し「深谷さんの優勝はうれしかったですね。それを見て改めてグランプリを目指したいと思いました」と盟友から刺激を受け決意を新たにする。
今回は松井宏佑(30=神奈川)の欠場により南関勢は手薄なメンバー構成だが、この試練を乗り越え10月のGⅠ親王牌へ弾みをつけたい。初12R日特選は単騎での戦い。S班としての責任を胸に、車券に貢献する走りを見せる。