大宮競輪GⅢ「東日本発祥75周年 倉茂記念杯」は8日の最終日、12Rで決勝戦を行い、6番手からまくった清水裕友(29=山口)が地元5車のラインをまとめてのみ込みV。賞金502万円(副賞含む)を獲得した。GⅢ優勝は昨年11月の玉野(防府記念)以来、10回目。
 
「記念優勝は防府でしかできないと思っていた。ヨソでできて良かった」。S班復帰最初のシリーズで結果を出し、開口一番こう喜びを表した。

 決勝は5車結束の地元勢が大方の予想通り前受けから先制。6番手で脚をため「(相手が番手から)出る出ない関係なく緩んだら仕掛けようと思っていた」と2角でスパートすると、同じタイミングで番手まくりを放った宿口陽一のヨコをアッサリ通過し、先頭でゴール線に駆け込んだ。

「相手が強力だし、開き直れたのが良かったかな。初日に深谷(知広)さん相手に仕掛けられたことも精神的に大きかった」と勝因を挙げた。

 最高のスタートを切ったが「自分は途中でダラダラする悪いクセがある(苦笑)。今年は1年間しっかりこれを続けたい」と、年間を通しての活躍を誓った。