大宮競輪GⅢ「東日本発祥75周年 倉茂記念杯」は8日の最終日、12Rで決勝戦を行い、清水裕友(29=山口)が優勝。大宮記念10回目の優勝を狙った平原康多(41=埼玉)は惜しくも2着だった。

 5車で結束した地元勢だったが、その上を清水にまくられてしまい、今年も埼玉勢の優勝はかなわなかった。

 平原は「(宿口)陽一もいいところで仕掛けてくれたけど(まくってきた清水との)スピード差があった。清水君がすごかった。(2022年)静岡グランプリで陽一が番手から出た上を、古性君にいかれたシーンを思い出しました(苦笑)」と振り返りつつ「埼玉5人が力を出せたし、レース内容には納得している。でも優勝者を出せなかったので悔しい気持ちでいっぱいです」。さばさばした表情で思いを口にしていた。

 優勝には届かなかったが、平原にとっては他地区の深谷知広と2回連係するなど、ターニングポイントとなりそうなシリーズになった。「自分自身が変わっていかないとだし、体とも向き合わないと。(他地区との)連係なども考えていくタイミングなのかな。スポーツ選手は体が資本だし、まずはしっかり体を戻して戦えるようにしたいです」

 競輪選手生活の〝第二章〟を歩み始めた平原の今後に要注目だ。