和歌山競輪GⅢ「開設74周年記念 和歌山グランプリ」は11日、開幕した。一次予選10Rでは町田太我(23=広島)が押し切り勝ち。松浦悠士のグランプリ制覇で意気上がるカープ軍団の切り込み隊長が好スタートを切った。
「広島の大先輩が、か、勝って、感激です!」
昨年12月30日は31日の平塚前検に向けて、新幹線で移動していた。その時、松浦悠士が広島県勢として初のグランプリ制覇を成し遂げた。興奮しつつ、自身はすぐに2024年のスタートを平塚で切った。優勝とはならなかったものの、3場所前の久留米から使っている新車に手応えを深めている。
「勝手になんですが、脇本(雄太)さんと同じような寸法でつくらせてもらいました」
180センチの脇本とは身長も近く(町田は182センチ)、戦法も同じ。特性の強いフレームで「ヨコに振られるとなかなか戻れないのはある」が「勝負するのはそこじゃない」とタテで頂点を目指していく。
一次予選10Rは「先行が残っていなかったので、桑原(大志)さんから突っ張り先行はなしで」と作戦を組み、カマシで圧勝した。「寒いし風もあってできつかった」と苦しそうだったが、別線にハマられつつも迫らせずの押し切り勝ちだった。
2日目(12日)二次予選8Rも怒涛の先行勝負で別線を圧倒する。