立川競輪FⅠは17日、初日を行う。12Rの特選では2人のラインが3つあり、小倉竜二(47=徳島)が1人という構成の7車立て。小倉としては位置を決めずとも、どこの3番手に行ってもいいわけだが「(山田)庸平君にも世話になっとるし」と九州の後ろに即決した。
加えて「大塚(健一郎)君には3番手を固めてもらったことがある。こういう時は…」と、以前にラインを組んだ義理を果たすことも強調した。大塚は番手戦上等のハードマーカーで、どのラインでも安易に3番手は回らなかった。
「リュウさんの後ろなら」
大塚はかつてそう言って小倉の後ろ、3番手を固めたことがある。認め合う仲。2人ともケガが絶えない選手人生だが、一度も下を向いたことはないファイターだ。
今回の小倉もまだ生傷が残る状態と推察されるものの「現在、骨は全身すべてくっついています。なんの言い訳もできない体です」と前検日には直立不動で話した。その様子は、不動明王のようだった。