2024年のGⅠ開幕戦となる岐阜競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅠ「第39回全日本選抜競輪」(優勝賞金4000万円※副賞含む)が9日、開幕する。

 岐阜では2011年9月のオールスター以来となるGⅠ開催に、S班9人をはじめ輪界の猛者が集結。地元の山口拳矢(28=岐阜)が前検日に現状を話した。S級S班として地元のGⅠを迎える岐阜のエースは、浮かない表情で検車場入り…。

「実は直前に体調を崩してしまって…。正直、あまり良くないですね…」

 早い段階から「岐阜へ向けて」と入念に準備し、追い込んで練習していたが、大事な最終盤で調整に狂いが生じてしまった。

「最後につまずいちゃいました(苦笑)。本番前に岐阜バンクで一度練習しようと思っていたんですけど、それもやめました」

 また、開会式では選手宣誓の大役を務めることになり「断り切れず、やることになっちゃいました」と心配事が増えて苦笑い。

 とはいえ、ここ岐阜は2021年の共同通信社杯でデビュー最速記録でビッグ初Vの偉業を達成したゲンの良いバンク。なんだかんだ言いながら〝持ってる男〟山口拳矢なら大仕事をやってのけるのでは、と周囲は期待している。

「最終日に下のレースを走るのはちょっとカッコ悪いなって前回思ったので(笑い)。最終日に少しでも上のレースを走れるように、地元代表として頑張ります!」

 最後は力強く意気込みを語った。