岐阜競輪GⅢ「開設76周年記念 長良川鵜飼カップ」7日に最終日を開催し、12R決勝は清水裕友(30=山口)が制し、4月高知以来となる通算14回目のGⅢ優勝を果たした。2着は前を託された犬伏湧也で、地元・志智俊夫が3着だった。

 S班2人の豪華共演に、別線はなすすべもなかった。まずは清水が1番車を生かしてS取り。前受けから全引きした犬伏が打鐘4角から動いて最終2角までに出切ると、雌雄は決した。レース映像を確認した清水が「僕から話すことはないですね」と苦笑したように、完ぺきなレース運びだった。

 初日特選は犬伏と別で戦って7着に沈み「ぎゃふんと言わされた」。連係実績も豊富で強さは十分に分かっている。余裕を持っての差し切りにも「踏み直しがすごかったし、かわすまでは半信半疑だった」という。

 優勝賞金560万円を積み上げたが、年末のKEIRINグランプリ(平塚)出場が「険しい道」であることに変わりはない。この先のビッグ戦線を見据え、清水は「自力でも優勝できる脚をつけたい」と力を込めた。