岐阜競輪GⅢ「開設76周年記念 長良川鵜飼カップ」は6日、準決3個レースをメインに行われ、12R準決では村田雅一(41=兵庫)が2着に食い込んで決勝進出を決めた。

 最終3角7番手の窮地から内を突き、直線で中を割って鋭く伸びた。初日特選は9着、二次予選も4着と振るわなかったが、2日目(5日)を終えて「ローラーで乗り方とか見直して、こんな感じだったよな~とつかめた」。レースでは前を託した福永大智の後輪だけに集中して今節初の確定板入りを果たした。

 近畿勢で決勝に駒を進めたのは村田だけ。頂上決戦は九州勢のみ嘉永泰斗―中村圭志―園田匠の3車で菅田壱道は単騎、纐纈洸翔―志智俊夫と並ぶ中部勢に犬伏湧也―清水裕友の中四国は2車。すんなりとラインが決まる中で村田は「(連係の多い)中部と別でやる以上は一人でやります」と決断した。

 相手は強力だが、どこかにチャンスはある。3日目を終え「本調子ではないけどだいぶ良くなったと思います」と手応えを口にしたベテランの一撃に要警戒だ。