松山競輪の令和6年能登半島地震復興支援競輪GⅢ「松山競輪開設74周年記念 金亀杯争覇戦」は、7日に幕を開ける。12Rの初日特選は近畿が古性優作(33=大阪)―脇本雄太(34=福井)で並ぶサプライズ。古性の胸の内は、いかに。

 脇本が「体の状態が悪く、自分から古性君に任せたい、と伝えた」と今回は古性が前回りになった。古性としてはメンバー表を入念に確認し「新山響平君、北井佑季さん、嘉永泰斗君、ですね…。自力」とコメントを出した。「前で戦えるように、そうしておかないといけない」と脇本の前を走る準備はしてきているが、考えるべきことは多くある。

 まず現状の力を考えた時に「北井さんの方が全然上です」と岐阜GⅠ全日本選抜の戦いの後の実感を語った。躍進轟く北井の走りは確かにすごいが、古性は昨年のMVP。だが、看板に固執せず「このメンバー相手にどれだけやれるか」と自分の立っている場所を明らかにした。

 近況は「弱いです」と自らを叱咤する。当面の目標を5月いわき平のGⅠ日本選手権に置き「練習量を増やし、疲労をためているところ」と先を見据え「前検日に届いた新車に乗るかどうか…」と自転車を試すかも視野に入れる。進化が必要――。コマ切れ戦をどう攻略するか。位置取りはもちろん、タテを意識して。