松阪競輪FⅠナイター「中京スポーツ賞」が23日、開幕する。平塚GⅠオールスター主力組が不在で実力拮抗のシリーズ。初日特選は勢いある池野健太(32=兵庫)から狙う手もある。
前回名古屋FⅠで待望のS級初優勝と通算200勝をダブルで達成した。逃げ、逃げ、まくりの3連勝はすべて満点の内容で、その強さは前検日の選手間でも話題になっていた。
「開催中も疲れが抜け切れなくて体は正直しんどかった。でも、準決と決勝で地元の吉田(敏洋)さんに付いてもらって気合が入ったので、メンタルは整ってました。優勝は素直にうれしかったです」。
オールスター決勝で古性優作とワンツーを決め、一躍〝時の人〟となった窓場千加頼(32=京都)とは同級。高校時からの仲でもあるライバルの大ブレークに、もちろん刺激を受けないわけがない。
「千加頼の活躍は素直にうれしかったですね。アイツもここまで一気に上がってきたわけじゃないし、自分も頑張っていればあんなふうになれるんじゃないかと励みにもなります」。
互いに自在型への転向を模索していた時期があった。そこから自力に戻し、力勝負で上を目指す道のりにも重なる部分がある。
「ちょっと似てますよね。まあ、もともとのポテンシャルは千加頼の方がずっと上ですけど(笑い)」。
いずれ訪れるであろう高いステージでの連係を目指し、しばらくは池野が千加頼の背中を追いかけていく。「前回みたいなレースを続けていければと思います」。前回の優勝はもちろん偶然なんかじゃない。今回も3日間、自信を持って風を切る。