富山競輪のGⅢ「開設73周年記念 大阪・関西万博協賛 瑞峰立山賞争奪戦」は31日、3日目を開催。メインの準決勝は10~12Rで行われる。山口拳矢、新山響平、古性優作のS班3人がそれぞれ本命を背負うが10Rで狙ってみたいのが菅田壱道(38=宮城)だ。
30日の二次予選8Rは8番手から目の覚めるような強烈なまくりを放ち、守沢太志を連れ込んだ。「8番手で厳しい展開になったけど、自分だけサラ脚だったの落ち着いて仕掛けられました。自力を出すことが少なくなってきている中で、押し切ってワンツーが決まったというのはすごくうれしい」と心地よく汗をぬぐった。
前回の平塚GⅠオールスターでは「ハンドルがブレる感じがあった」ようだが、「原因が分からなかったので守沢さんに相談したら『フォークが曲がってるんじゃないか』ってことで今回違うフレームを持ってきたら、あのスピード域でもブレることなくモガき切れた。守沢さんはいろいろ経験しているし知識もあるので。本当に相談してよかったです」と的確な指示をくれた先輩に感謝した。
「準決で(新山)響平を引きたいなぁ。まあでも守沢さんでしょうね(笑い)」という読みはズバリ的中。準決も自力の番組となったが、ここを自らのタテ脚で突破し、決勝では新山の番手から久々の記念Vを達成――。そんな青写真を描いていることだろう。