大垣競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設72周年記念 水都大垣杯」は1日、2日目を行った。恩田淳平(34=群馬)は、二次予選6Rで森田優弥のまくりに付き切って準決進出を決めた。
「初日にハンドルを上げてみたけど違ったので戻したし、疲れも抜けてきてます」
関東地区プロからは中1日の開催だが、日ごとに態勢は整ってきた。
昨年は1月のS級シリーズ初優勝を含め3V、今年もここまで4Vで9月宇都宮GⅡ共同通信社杯では決勝3着と上昇カーブが止まらない。「ターニングポイントは約3年前くらいですね。それまでは自在にやっていたところから(人の)後ろだけになって」。スタイルが落ち着いたことで選手としての道が定まった。
コロナ禍での環境の変化も大きかったようで「その時は朝にバンクに入れなくなったこともあって(練習の)質も考え始めた」。目の前にガムシャラに、ではなく「小さい体で3・92のギアを回して、どうやって大きい人相手にやっていくか」を冷静に分析する時間が今につながっている。
2日の3日目準決10Rは好目標の中野慎詞を得たが、自身は瓜生崇智との競りとなった。「しょうがないですね。しっかり守り切るだけです」。追い込み選手としての試金石とも言える一戦、何に変えても番手の座は死守する。