小松島競輪「ウィンチケットミッドナイトGⅢ」が17日、開幕する。メインの特選はなかなかのクセ者揃い。その中で中川誠一郎(45=熊本)が出した結論は…。
「もう自力はやり切りました…」
やつれた頬に、45歳の年輪がにじむ。初日特選9Rは他の選手の動向次第で、誰かにマークできそうな構成だった。待っていると、東日本の3人は新田祐大に松坂洋平が付き、鈴木竜士が1人になった。中近2人はその時点で並ぶと決まっていた。
「あ、ああ、で、では、(渡部)哲男が先に決めて、というので、鈴木君に付かせてもらいます。理由? ああ、つ、強いし。もう、みんな自分より点数持ってますから」
これまでいろんな選手に付き、いろんなラインに付いてきた。しかし、自力を出すこともあり、結果も出してきた。この先がどうなるかは未知だが、今回はまず鈴木の後ろでチャンスをうかがう。「ミッドは3回目ですが、起きている時間なので」。茫洋としたセイちゃんが、やはり怖い存在だ。