小倉競輪2024年度ラスト開催となるスペースナイトレースF1「九州スポーツ杯×HPCJC」は29~31日の日程で開催される。競輪発祥の地に全国から精鋭が集まり、熱戦を繰り広げる。競走得点110点オーバーの三谷将太、岩津裕介、中本匠栄ら初日特選シード組がV戦線をリードしていくが、予選スタートながらも近況好調な市橋司優人(32=福岡)が台風の目になりそうだ。

 確変モードに突入している。2月玉野でまくってS級初優勝を飾ると、前回の大垣G3では決勝3着の大ヒット。11月の当地G1競輪祭の権利を獲得し「G1(出場)が目標だったので」と胸をなでおろした。

 昨年11月の取手FⅠで7着、6着と大叩きして「ヤバい」とスイッチが入った。小倉が生んだスーパースター・吉岡稔真氏が主宰する「不動会」での練習に加えて「一人でやる時の練習量を増やした」ことで流れを引き寄せた。昨年末には伴侶を得て〝愛妻パワー〟が快進撃の源になっているのも確かだ。

 強さのバロメーターである競走得点は108・42点は今回参加メンバーでは6番目。周囲が市橋を見る目もこれまでとは変わり「点数を持っているので緊張します」と頭をかいた。

 今シリーズは「最低でも決勝に乗りたい」とキッパリ。初日(29日)の予選8Rは上田尭弥を目標にする。1月大宮記念の二次予選でも連係して市橋が1着、上田が3着と実績もあり、ここも差し脚を伸ばして第一関門をクリアする。