福岡・小倉競輪場で12月30日から3日間開催されたF1「九州スポーツ杯×HPCJC」は最終日の1日、12RでS級決勝戦が行われ、荒井崇博(47=長崎)が優勝。2025年後期を最高の結果で締めるとともに、26年最初のS級ウイナーになった。なお、11RのA級決勝は地元新人の尾野翔一(26=福岡)が3連勝の完全Vで制した。

 2026年最初のS級チャンピオン決める戦いは、九州作戦がバッチリ決まってビッグボス・荒井崇博が勝った。
 
 レースは1番車の北津留翼がスタートを決めて伊藤颯馬を迎え入れ、伊藤―北津留―荒井、山田久徳、町田太我―片岡迪之―橋本強で周回。町田が早めに上昇して九州を抑える機会をうかがうが、伊藤が突っ張り切って主導権奪取に成功。立て直した町田が残り1周で再度アタックも、北津留が1センターで自力チェンジ。あとは荒井が山田の追い込みを察知しながら前に踏み込む勝利の方程式で、新春Vゴールだ。
 
 勝者は同じ九州の後輩2人を「強かった」と称えながらも「番組のおかげ」と話したように、枠番が重要視される7車立てレースで、九州勢に1番車が配されたのも大きかった。

 ベテランの域に入っても進化を続けるが、どうしても手にしたいのがG1タイトルだ。昨年は11月小倉G1競輪祭で絶好位が回ってきながら、目の前で優勝をさらわれる悔しい思いをした。プロ27年目、S1(S班含む)昇格して25年目となるシーズンは「ここまで来たら、目標はそれしかなくない?」。

 嘉永泰斗のS班昇格で盛り上がりを見せる九州軍団。今年、九州地区では小倉競輪祭と2月熊本の全日本選抜のG1が2開催あり、またとない好機といえる。勲章を手にして年末の大一番へ――。あらゆる条件を好転させて悲願を成就させる。

 また、11RのA級決勝は地元ルーキーの尾野が突っ張り先行で逃げ切り勝ち。元日決戦を制して「いい年になる」と笑顔を浮かべた。これで前走の取手に続いて2場所連続完全V。次走の25日開幕の小田原で特別昇級に挑戦する。これまで2回失敗したとあって「1か月練習を積んで臨みたい。3・3(バンク)なので動画を見て勉強します」と万全の態勢で〝3度目の正直〟に挑む。