防府競輪F2「JPF杯」初日の14日、1Rで小泉俊也(50=静岡)が1着とし、通算500勝を達成した。1994年の表彰規定改正後では通算69人目(男子では63人目)の記録。
77期生で9月に50代に突入したベテランが偉業を達成した。10月27日の別府2日目にリーチをかけてから5走目で決めた。「1000勝、100V」の壮大な目標を掲げる男にとっては通過点にすぎないが「良かったです」と頬を緩めた。
レースは逃げる岡本翔の3番手を確保して2角からのまくりがズドン。「(湯浅弘光に)任されていたので行くだけは行かないと、と思って(仕掛けた)。思ったよりも(自転車が)出た」。ふた回り以上も若いイケイケの機動型をやっつけ、最後は勝利への執念を実らせた。
1996年4月20日青森でのデビューから2347走目でのメモリアル。G1出場経験のある実力者は思い出の1勝にS級在籍時に400勝を飾った2017年6月26日富山記念3日目を挙げた。番手まくりをして、こっぴどく叱られたことを茶目っ気たっぷりに話した。
次なる目標は現在48回を数える優勝回数で「50Vをして楽になりたい」と突破に意欲をのぞかせた。知命を知る男は、その時まで走り続ける。